(北川)Web・AI ・IoTでつくるスーパーシティ -障害者とつくる-のセッションを始めさせていただきます。 ファシリテーターを務めさせていただく チームアイコラボ。 アイ・コラボレーション滋賀の副理事 北川誠です。 ご登壇者は、日本マイクロソフト株式会社 技術統括室 大島 友子さんです。 (大島)よろしくお願いします。 (北川)株式会社神戸デジタル・ラボ デジタルビジネス本部 金谷 拓哉さん (金谷)よろしくお願いします。 (北川)NPO法人アイ・コラボレーション 片山 雅崇さんです。 (片山)お願いします。 (北川)皆様よろしくお願いいたします。 それでは、まずは、大島さんから、日本マイクロソフトさんの アクセシブルなスマートシティ・スーパーシティの取り組み のご紹介をお願いいたします。 (大島)はい。では、画面の方、共有させていただきます。 はい。では、わたくし大島の方から、 少し、お話をさせていただきたいと思います。 まず、ちょっとですね。マイクロソフトの、 私の取り組んでいるお話を少し全般的にさせてください。 まず、マイクロソフトのミッションというスライドを 出させていただいているんですが、あの、私達マイクロソフト、 今、サティアというものがCEOをさせていただいているんですけれども、 私のようなアクセシビリティですとか、 社会貢献に携わるもの以外も、すべての社員が このミッションに向けて、仕事をしているという形になりますので、 ひとつだけ、ちょっと紹介をさせてください。 ええと、地球上のすべての個人とすべての組織が より多くのことを達成できるようにする。 ということなんですね。 これはまさに私たちのテクノロジーを使って実現できれば という風に思っていますし、 私の行っているあの、アクセシビリティを 私、担当しているんですが、この仕事もまさに あの、このミッションに沿っているものかな、という風に思っています。 アクセシビリティですけれども、アクセシビリティって アクセスできる。例えば自分が入手したい情報とかに あの、問題なく入手できる。アクセスできるって言うことだと思います けれども、あのマイクロソフト ではですね それだけではなくて、アクセシビリティの真の意味というのは その方が本当にやりたいことを実現できるようにする。 達成できるようにする。 ということだというふうに思っています。 それで、これまでも Windows ですとか、オフィスですとかに あの、様々なアクセシビリティの機能を入れてきました。 例えば、 Windows ですと、あの視線でですね。 あの、目でマウスカーソルを動かすような機能ですとか あの、最近特に需要が高くなっているオンラインの会議での字幕ですとか そういったものにもどんどん力を入れている形になります。 ただ、そういったことではなくて、今日のテーマでもあります AI ですとか IoT ですとかクラウドということがなしには、 今ほんと、皆さんの本当にやりたいことっていうのは 達成できないという風に思っていますので、 一つは、あの AI for Accessibilityっていうプログラムが あるんですけれども、これは大学さんですとか NPO さんが AI を使って、障害のある方に向けた あの、プロジェクトを行うときにマイクロソフトが支援します っていうものなので、ぜひ、あの、こういったものも 今日お聞きの皆さんもチャレンジしようと思う方は ぜひ、はい、いらっしゃっていただければ という風に思っています。 それで、あの今日、特にですね、お話しさせていただきたい そのまさに AI ですとか、 IoT ですとか、クラウドとか使った スマートシティ・スーパーシティに向けた取り組み 今日は二つご紹介をさせていただきたいと思います。 ええと一つはですね、オープンサイドウォークというものなんですね。 あの、今、道に関する事って、例えば経路検索だったりとか だただの経路検索だけではなくて、その道が通れるかどうかの あの、検索だったりとかっていう形で どんどん、あの、進んできてるとは思うんですけれども、 さらにですね、詳細に、これは歩道に段差があるかどうかとか 坂がどれぐらい急かどうかとかっていうものも あの、データを集めて提供しますという仕組みになってます。 あの、アメリカのですね、ワシントン州 あの、マイクロソフト の本社があるところなんですけれども そちらでの実証研究なんですが、まさに安全な歩道づくりに向けた データの収集と提供の仕組みという風に思っていただければ という風に思っています。 あの、アクセスできるかどうかというだけではなくて 自分にとってアクセスできるところがどうかっていう 個人に合わせたですね、あのー、仕組みづくりということを 目指しているものになります。 もう一つは MR コンパスというものです。 MR ミックスドリアリティなんですけれども あの、マイクロソフト、 ホロレンズっていうものを 出してるんですね。 ヘッドマウントディスプレイは大きいメガネなのか あの、小さいヘルメットかっていう形だと思うんですけれども あの、それでですね、道案内を自分でこう作れるものですね ホロレンズでルートを作ってルートや目印を作って でもホロレンズってなかなか、あの、 皆さんの持ってるものではないので、 iPhone ですとか スマートフォンで、その作られた案内を確認して ナビをしてもらうっていうようなものなんですね そのナビは、あの、矢印を付けたりとかで 矢印以外にもそこにご注意とか、あと、まぁ、 ここを通ったらあの綺麗な自然のビデオが流れたりとか または広告が流れて、あのただの道案内だけではなくて 広告としての効果も付けたりとか、 そんなようなこともできるようなナビゲーションシステム というのを、今あの日本支援技術協会さんと一緒に 開発をさせて頂いてるので、ちょっとそちらの あの、ビデオもあるので、見ていただけたらと思います。 ちょっと解説を入れながら、ビデオをしていきたいと思います。 今、登録というモードにしたんですね。 あれ、今これはですね、ホロレンズで見ている画面を ビデオに収めたものです。 ホロレンズで、実際には何もないところに、空間にですね 今、これは、あの、四角い、四角なんですけれども 四角をどんどんどんどんナビゲーションしたい所に 追加をしていくっていう作業をしています。 四角のマークを追加していってるんですね。 で、曲がりたいところは、ま、ちゃんと曲がれるように そのポイントで、こう、いま90°ぐらいまげて、 まぁ、この、アンカーって言うんですけれども、 この矢印を置いていったというところになります。 今ですね、目的地として、ここを設定をしましたね。 目的地に、ここソファーなので、ソファというふうに これもホロレンズで入力をしているところです。 目的地にソファーが設定できました。 あの、今、設定したところをたどっていくと いくつか四角いアンカーが置かれてるのが分かるという感じなんですね。 で、経由地のところでちょうど曲がるところなので 注意というのも、あの、入れたくて、今、注意という風に 入力をしてみました。出発地点のとこですね、 ここもうちょっと名前をつけておこうということで、 リスクという形で名前を別でつけました。 空間上にキーボードが出てきて、それを押すことで ホロレンズって、あの入力をする感じなんですよね。 ここから案内をしていきます。 今、ソファーが目的地として設定をしたところになります。 そうすると、今、オレンジ色の矢印が出てきてるんですが、 音も鳴ってるのがお分かりいただけると思います。 今、メトロノームのような音だったんですけれども、 あれですね、大きな音のする方に行くと、 目的地に向かって歩いて行けるって言うような形になってます。 入って、今度はソファーからデスクの方に戻ってきた というような形になります。 目で見える方は、矢印、今オレンジの矢印が出ていたので それに沿って歩いて行くことができますし、 まぁ、途中であの、注意っていう風に、 今はシンプルな注意が出てきましたけれども、 何かああいう風に文字です、とか、またはビデオだとかを 途中に置くこともできるというものです。 あの、視覚に頼りたくない、頼れないという方には 先ほども言いましたように、音でも、これ、あの、ナビゲーションできるように していますので、今ですね、360度ぐるって回ったりしなかったので ちょっと分かりにくかったと思いますが、実は360度、 iPhone 持ちながらその場でですね、ぐるっとこう一回転すると 一番進むべき道のところで音が大きくなるんですね。 そこで、ここに行こうということで、そのまま進んでいくと あの、正しいとぽんぽんぽんという風な音がして また曲がるところでは、注意の音が出て、またどっち側かなーっと ぐるっと回ると音の大きい方に行けるということで ビジュアルだけではなくて、音だけでのナビゲーションも できるようなシステムということで開発をしています。 これですね、あの一から作ったわけではなくて、 マイクロソフト でスぺ―シャルアンカー、まぁ、空間の矢印っていうような 意味になるんですけれども、そういうサービスを行っているので それを使ったものなんですね。もう、元々のベースのサービスは マイクロソフト から提供をしているというものになります。 あの、どういうものかって言いますと、自分たちで、こう、 あの空間にですね、いろんな矢印、目印とかですね、をつけたものを クラウドに保存をして、そのクラウドに保存されたものを 他の人ですとか、他のプラットフォーム、先ほどもホロレンズで作って iPhone で見るっていう風に言いましたけれども、 他のプラットフォームも含めて、共有ができる。 また、しかも、 Azure というマイクロソフト の、あの、 サービスを使っていますので、あの、いろいろセキュリティの面とかを 気にせずに azure に保管がしたりとか、まぁそっからデータを取ったり ということができるって言うようなサービスなんですね。 これを使ってこういうベースがあるので、 MR コンパスっていうような あの、ものを開発することができたという感じなんです。 あのスぺ―シャルアンカーっていうのは、決して、あの、 障害のある方に向けたサービスではなくて、一般的にビジネスとかでも 使ってくださいっていう風にマイクロソフト から出しているサービスなんです。 でもそれを、あのナビゲーションがあった方が分かりやすい方、 音だけでナビゲーションを受けたい方っていう方に向けて、 応用したというようなものになるので、どんどんですね、やはり、あの、 一般的に使われてる技術を、あの、障害など困難のある方に使っていく っていうのが、あの、もっともっと進んでいくことで、なるべく手軽にですね そして最先端の技術を使えるって事に繋がるので、そういうことがどんどん あの、できるようになっていくといいのかな、という風に思います。 私からは以上になります。 (北川)大島さん、ありがとうございました。 それでは、金谷さん。 アクセシビリティはひとまずお気になさらず、 神戸デジタル・ラボさんが取り組んでいらっしゃる スマートシティの取り組みのご紹介をお願いいたします。 (金谷)はい、わかりました。はい。 では、私の方からですね。画面共有をさせていただきます。 画面出てますかね。ではですね、 私が所属しています神戸デジタルラボの取り組みっていうところを 簡単にご紹介をさせていただきます。 まず、神戸デジタルラボなんですけども、兵庫県の三宮に本社を 構えるシステムを受託開発している会社です。 1995年の阪神淡路大震災をきっかけに、データですとか、 インターネット、デジタルの重要性に着目し、設立した会社になっています。 私はですね、この神戸デジタルラボのデジタルビジネス本部というところに 所属をしておりまして 、AI チャットボット。 LINE で、 マイクロソフト さんの「りんな」みたいなものも有名だったり、 あと、ちょっと、もう2、3年前になるかなと思うんですけども Google Home だったり 、Alexa だったり、マイクロソフト のCortanaだったり ああいった音声で何か、こう、情報を得られたりとか、 操作できるアプリケーションの開発だったり、 導入支援というところをやらせて頂いています。 弊社でですね、スマートシティの取り組みというところで言いますと、 ちょうどですね、先々月ですね、2021年の2月にですね、 神戸市さんの方で be Smart KOBE というプロジェクトがありまして、 そちらでですね、 LINE アプリを使ったスマートシティの取り組みを させていただきましたので、簡単に紹介をさせてください。 神戸市さんの方ではですね、六甲山の立地の強みは、 兵庫県にですね 、六甲山という山があるんですけども、 六甲山のこう、立地の強みだったり、 自然が豊かなんですけども、そういった豊かな自然を生かして、 観光目的のお客様だけでなく、ビジネス利用ですね、交流人口を 六甲山の上での交流人口を増やしていこうという目的で、 六甲山スマートシティ構想っていうのがですね、昨年の5月に策定されました。 このですね、六甲山上スマートシティ構想の一環として、昨年からですね 勧められているのが、この Be Smart KOBE プロジェクトというものです。 六甲山の上、六甲山上でのさまざまな課題解決につながるような案件というのが まぁ、神戸市さんの方から募集されていて、で、まぁ、一般の企業がですね そこに対して、こういう課題をこういうテクノロジーを使って 解決するんです。というような形で応募をしまして、 審査に通った案件は、神戸市さんからの支援を受けることができる。 そういったプロジェクトになっています。 今回は、このBe Smart KOBE というプロジェクトの一つとして 六甲山観光様という会社と、弊社神戸デジタルラボで、 実証事業に取り組みました。今ですね画面に出ている通り、 あの、六甲山登ったことある方ももしかしたら結構いらっしゃるんじゃないかな と思うんですけども、六甲山登る時は車だったり、バスだったり、 あとはケーブルカーで登ることができるんですね。 そのケーブルカーを、六甲山観光さんという会社さんが 営業されているんですけども、ケーブルカーに乗る時ですね 窓口でチケットを買っていただくんですけども、 チケットの数がめちゃくちゃ多いんですね。 単純に片道だったら、往復だけでなくて、 山上の観光施設への入場券がセットになっていたいですとか 山上の周遊バスの乗車券がセットになっていたりっていうところで 観光客の方が自分で、こう自分に一番合うチケット選ぶっていうのが 難しいという課題がありました。 これまではですね、窓口で駅員さんが観光客の方にどこ行くのっていうのを 直接聞いてですね。これが一番お得やで、みたいな形で ご案内してたんですけども、今回のコロナ禍において そういった対面接客の時間をですね、できるだけ減らせないか であったりですとか、あるいは、やはりその混雑時には、 チケット売り場の列が長くなってしまうっていうところも、課題として ありましたので、そこを解決できないかっていう取り組みになっています。 今、画面に出ているですね、これ LINE アプリ。普段、我々がこう家族だったり 友達とチャット、メッセージを送ったりとか、写真送ったりしている LINE アプリの画面なんですけども 、LINE アプリを使いまして、 この中で観光客の方が、ご自分が行きたい場所だったり、 やりたいことっていうのは、こう、入力したり、 選択することによって、おすすめのチケットが診断される そういったアプリケーションを開発しました。 今画面に出ているものがですね、実際のこのアプリケーションの画面に なっていて、今また、もう少し、アップデートも されているんですけども、このようにですね、画面上に表示された 選択肢から、自分が行きたい場所だったり、やりたいことっていうのを 選択していっていただくだけで、簡単にですね、おすすめのチケットが わかるようになっています。 あとはですね、六甲山上の各観光施設の営業時間だったり、何ができるか であったりっていう情報も、 LINE アプリ上で見れるようになっています。 今はですね、ご紹介したこういった周遊チケットの診断だけでなくて 例えば、 AI チャットボットって呼ばれる LINE アプリ上で 「今日はバス何時まで動いてますか?」みたいなのをテキストでですね 入力をしていただくと 、AI がですね、その質問に対して、 一番適切であろうという回答を、自動で回答してくれる そういった仕組みも入っていたりですとか、あとは、 今、画面出ている写真の中で、一番右側にある施設にチェックインで お得な特典をゲットとありますけど このアプリを、ま、友達追加していただいてて 各施設でですね、 QR コードを読んでいただくと、割引券だったり、 ノベルティがもらえるそれを言った、あの機能が盛り込まれてる アプリになっています。このアプリではですね、マイクロソフト さんの 実は、Q&Aメーカーって呼ばれる AI チャットボットを簡単にですね 作ることができるサービスを使ったりですとか、 あとは、マイクロソフト azure が提供している COSMOS DB と呼ばれる データベースを使って、お客が来たが、どういった ベストかといった 属性の観光客の方がよく来てくださっているかといった情報を どんどん蓄積して Twitter アプリになっています。 2月2ですね実証実験させて頂いては緊急事態宣言も ちょうど一月中旬ぐらいに、兵庫県も出てしまって、 なかなかの観光客の数も減っている中だったんですけども 2月だけですね、894人の方がいいですね、 LINE アプリを 使っていただくことができたりですとか、 あとは、今、資料ですね。画面に出ているような神戸ジャーナルさんに 掲載いただいたりですとか、あとは、マイクロソフト さんの 公式のブログでもですね、この取り組みを紹介いただくことができました。 観光客の方のですね、こう属性ですとか、行動のデータっていうのが 蓄積できていて、今後男の情報発信ですとかと、 赤穂観光の需要予測みたいなものにデータを活用していくための 基盤ができたかなという風に思っています。 神戸デジタルラボでのですね、スマートシティという領域においても こういったこと、AI チャットボットをはじめとするデータ活用に関する システムの開発ですとか、運用っていうのはやらせて頂いております。 はい。私からの紹介は以上になります。 (北川)金谷さん、ありがとうございました! 本日のテーマには「障害者とつくる」という副題もあるのですが、 そちらについて、それでは大島さんからお聞かせください。 (大島)はい。私からスライドも共有させて下さい。 私からは、二つご紹介をさせてください。 1つはですね。Seeing AIというアプリです。 これ、視覚障害の方に向けた iPhone の無料のアプリになるので、 あの、 iPhone 持ちの方は、ぜひ、あの、見ていただければ と思うんですけれども、あの、例えば、あの、紙に書かれているもの とか、あと、周りの風景がどうなってるかとかっていうことを、 あの、視覚に障がいのあるかたとかに、全盲の方が読めないということで それを、あの 、AI でですね、画像認識をして、 テキストだとかを取り出して、音声で読み上げて教えてくれる っていうアプリなんですね。まさに AI を使った「見る AI」 という アプリなので、 AI を使ったアプリなんですけれども、 これ元々のですね、あの開発の経緯が、今の弊社のサティアと 一緒に写真が写ってる写真を出させて頂いてるんですが、 あのシャキブというマイクロソフト の全盲のエンジニアがいまして その人間が言ったことからきっかけで、この製品は作られて、 実際に、今、もう、この、あの、デベロップメントの方ですね 開発の方の責任者は、このシャキブが行なっているという製品になります。 あの、マイクロソフト は、あの、沖縄ですね、 社内のイベントとして、ハッカソンを行うんですね、 そのハッカソンで、このシャキブは、あの AI を使って 視覚に障害のある人に、こんなアプリできないかなっていうことを言って 「それは面白いよね。みんなでつくろう。作ろう」って言って 作ったアプリなんですね。そういう形で、あの、もう、まさにですね 障がいのある社員から発信して、で、その後、そのプロジェクトが ちゃんと形になって、製品として出てっていうことは あの、マイクロソフト いくつかあるんですよね。 もう一つご紹介させていただきたいのが、あの Xbox adaptive Controller です。 これは、あの Xbox ですが、パソコンに繋いでですね 通常のゲームコントローラーだと使うのが難しいいっていう方に向けて この大きなボタンを、例えば A ボタンの代わりにすることもできますし、 その後ろにたくさんスイッチがつけられるので、 とても自分は足で押したいとか、自分はいつも使ってるスイッチで ゲームをしたいという方に向けて、そういったスイッチとの間をつなぐもの というような、あの、デバイスなんですけれども、これもですね あの、障がいのある社員ではないんです。 障害のある方からの、あの、声を生かして、そういう方の声から 実際にこれもですね、社内のハッカソンで「こういうの作ったらどう?」 っていうことで話が進んで、実際に製品化までなった というようなものになっています。 私からは、この二つの事例を紹介させて頂きました。 ありがとうございます。 (北川)はい。大島さん、ありがとうございました。 それでは、金谷さん、よろしくお願いします。 (金谷)はい。それではですね。神戸デジタル・ラボでのアクセシビリティ への取り組みについて、ご紹介をさせていただきます。 弊社ではですね、いくつか取り組みがある中で、まず一つ目がですね 今回のこのアクセシビリティの祭典の主催でもありますけども NPO 法人アイコラボレーション神戸様への技術指導という 技術支援というところにも、取り組んでおります。 アイコラボ神戸さんからですね、こう、 AI を使った画像認識のアプリを 作りたいので、自分たちが使うものはご自分で開発したいんだとよ とですねご要望を受けまして、弊社にですね、執行役員で村岡というもの がいるんですけども、村岡の方からですね、マイクロソフト さんの azure で Custom VISION Service というサービスがあるんですけども こちらの利用方法について、レクチャーをさせていただいたっていう ところをやっております。 今画面にですね。実際にCustom VISION Serviceのスクリーンショット 出てると思うんですけども、簡単にですね 画面上から、自分が、こうこの画像はこういう風にシステムに認識させたい みたいな形で、ドラッグアンドドロップですね、画像アップロードして いって頂いて、学習トレーニングっていうボタンを押すだけで、 簡単にこの画像はこういう物体が写ってますよ、みたいな 検出出来てですね。コード、ローコードで開発することができる といったサービスになっています。 もう一つはですね、実際の案件をご紹介させて頂きたいんですけども そちらもですね、アイコラボ神戸様と一緒にやらせていただいた 取り組みなんですけども、神戸市の北区にですね、しあわせの村さん という公共の施設がありまして、こちらにですね 2018年に AI デジタルサイネージを使った後施設案内のシステムを 一緒に開発して、導入させていただきました。 マイクロソフトazure のLanguage Understanding (LUIS) と 呼ばれるサービスですね、こちらも、こう、 AI チャットボットだったり 本当は、こう音声を認識して、それに対しても、適切な答えを返す みたいなシステムだったり、アプリを作る時に使えるサービス、 なんですけども、それを使って、障害視覚障害者のある方は 施設案内のデジタルサイネージを、音声で利用したいですとか 車椅子の形はタッチパネルで操作していただくですとか アクセシビリティに配慮したデジタルサイネージというところ 開発をさせていただきました。 あともう一つだけ紹介させて下さい。 最後はですね、私がやらせていただいたところなんですけども 2019年8月ですね、私たちの未来をつくるアイデアソンハッカソン というですねイベントが、こちらもアイコラボ神戸様主催で開催されました。 2018年から開催されているイベントで、19年はですね 身体障害者編というところで開催をされていました。 今日一緒にですね、このセッションをご登壇させて頂いている 片山さんとですね、一緒に、私は同じチームだったんですけども あの障害者お持ちの方は、当事者の方が、各チームに入っていただいて 担当者であったり、我々のようなエンジニア、プログラマが入っています。 で、当事者の方からですね、日常生活の中でこういうこと困っているんです みたいなニーズですね、まず、お伺いしまして じゃ、それこういうITの技術つかったら解決できるんじゃないかとか だから、こういう製品作ったらいいんじゃないか、みたいな まず、アイデア出しを、アイデアソンという形で行います。 そのネタ、アイデアに対して、何人も試作品を一週間かけて作って みまして、で、最終日に発表するそういう大イベントなんですね。 で、片山さんの方からは、非常にたくさんの課題と言いますか 普段困ってることを、我々お伺いすることができたんですけども その中でもですね、ご自宅で生活されている家の中で あ、四つん這いで動かれてるらしいんですけども、 インターホンが鳴った時に、なかなかこすぐに出ることができなくて 困っているというお話を伺うことができました。 インターホンですね、あのリモートで入れることができる。操作できる 市販の製品もあると思うんですけど、でも、片山さんのご自宅 賃貸で、そういったものに取り替えることができなくて困っいる という話でしたで、我々のチームでは片山さんが、もともとタブレットの 端末はお持ちで、使いこなされておりましたので、 それと端末を使って、リモートでですね、インターホンの ロックのですね 制御を、解除ボタンを押すことができる。 そういった試作品を開発させていただきました。 このイベントの中ではですね、最優秀賞をいただくことができまして で、今、スライドに出ているようですね サンテレビさんから取材をいただいたりですとか 神戸新聞 NEXT さんに掲載いただいたりですとか 様々なメディアさんの方で、取り上げていただくことができたと いった実績を作ることができた取り組みになっております。 でも、スマートシティ、スーパーシティっていうところとも 関連をしてですね、我々はこういったアクセシビリティへの取り組み っていうところを、続けて、引き続きやっていきたいな という風に思っております。 (北川)か金谷さん、ありがとうございました。 ここから対談形式にしたいと思います。 さて、お待たせしました。 片山さん、実際にニーズを試作してもらって、どうでしたか? (片山)私たちの未来をつくるアイディアソン・ハッカソン2019 身体障害者編において、神戸デジタル・ラボの金谷様、 アバナード株式会社の杉本様とご一緒させていただき、 大変勉強になったと同時に、貴重な経験をさせていただきました。 一日目の午前中に、普段の生活の中での困りごとを出させていただきました。 車いすで、スーパーへ買い物に行った際、 商品棚の奥や高いところ物が取れない。 車いすで道を通行する際、 勾配の高い坂で車いすのステップや前輪等が引っかかる。など・・・ そんな中で、家のインターホンにすぐに出られないという悩みに対し、 今回の「すぐ出られるインターホン」を作っていただきました。 今回、驚かされたことは、1回目の試作品が初日に完成したことです。 そして、2日目にはインターホンに必要な部品を取り付け、 スマホにアプリをインストールすれば、スマホの操作で インターホンが出られる装置ができたことにすごいことだなと感じました。 今後、このツールを必要とする人が出てきた際に、 実用化されたらいいなと思いました。 (北川) ありがとうございました。 インターホン出るのがなかなか大変で困ってたところが たった二日で出やすくなったっていうので、 素晴らしいことだなあ、と僕も思いました。 そしたら、金谷さん、障害のある方とのアイデアソン ハッカソンはどうでしたか? (金谷)そうですね。やっぱり、あのなんといっても 私は、神戸デジタル・ラボのシステム会社で、プログラマーと エンジニアとして仕事してるんですけど、なかなか その、当事者の方と直接お話する機会もあまりなかったりする中で 今回、このこういったこうアイデアソン・ハッカソンみたいな イベントを通して、片山さんから、 「日常生活でこういうのを待っているんですよ」みたいなのを 聞くとですね、本当にこう気づきの連続と言うか 「確かにそうやなぁ」みたいなのはたくさんあって、勉強になった っていうのはありますね。 2018年にも視覚障害者の方と一緒にやるアイデアソン・ハッカソン にも入らしていただいたんですけど、その時も、あの バスに乗って、何とかして乗ったとしても、あの、視覚障害者の 「降車ボタンの位置はどこにあるかわからないんですよ」みたいな話を お伺いして、「確かにそうやなぁ」みたいなんで、その時は、 あの、スマホの音声アシスタントを使って、降車ボタンが押せないか みたいな試作を作ったりしたんですけど、今回も、家の中で インターホンなって、なかなか、すぐ開けに行かないと 例えば宅配便とかだとね、帰ってしまわれたりとかするじゃないですか。 なんでそういう、本当に様々な課題を抱えてたっていうのは 勉強になったなっていうのはありますね。 あとは、今回うかがった中で、解決できなかったものもあるんですね。 先ほど、片山山さんが言ってたスーパーの棚の上の方、取れないとか 商品は取りにくいっていうのは、なかなか短い、その開発期間であることも そうですし、ソフトウェアで解決できない部分も結構あったりしたんですけど 逆に、あの、最近のこういうサービスとかなんかこういう技術使えば それってすぐ解決できるんじゃないの、みたいな課題もあったりして それこそ、最近だと、こうノーコード、ローコードって呼ばれるような こう、プログラミングみたいなものをしなくても、エンジニアじゃなくても アプリとか、システムを作れるような手法みたいなのも出てきてたりとか こう、開発の敷居はすごい下がってきてるなーって思いますし、 それほど、先ほど、あの、大島さんから紹介いただいた スペシャルアンカーみたいな。こう、3 D コンテンツ 空間に設置してみたら というものも、数年前とか、なんかゼロから作るのだったらめちゃくちゃ大変で お金もかかると思うんですけど、そういうのが最近は安価にある。 今すぐ解決できるようになってきてるので、なんかこう、障害者の 当事者の方も、神戸アイコラボさん通して、企業とかプログラマーとかに ニーズとかを伝えていただけると、機能はすぐ解決できるようなことも あったりするのかなっていうのは、今回のイベントを通して思いましたね。 (北川)ありがとうございました。 はい。大島さん、マイクロソフト さんは、率先して障害のある方のニーズを 取り入れること、また、当事者自身が開発できる環境を作っておられますが なぜですか? (大島)それが当たり前だと思うんですよね。 ほんと、色々な物を作れるような環境になってきてると思うので そのこともできると思いますし、声を聞いてると思うので。 声聞かないで勝手に作るっていうのが、意味が分からないので もう、すべきなんだろうなという風に思います。 (北川)ありがとうございました。 さて、今回の主なテーマは「アクセシブルなスーパーシティ」です。 様々なものがデジタル化されると思うのですが、現状なら、 例えばセルフレジ。視覚障害のある人には使えないという声を聞きます。 片山さんはセルフレジを使うことはできますか? (片山)セルフレジは、便利な機会だと思いますが、私の場合、 手に障害があるので使うことが難しいと思います。 (北川)ということですね。ありがとうございます。 これからアクセシブルなスマートシティ・スーパーシティ化が望まれますね。 それでは、それぞれ視聴者の皆さんに一言お願いします。 まずは、大島さんから。 (大島)本当に、今、様々なの企業さんで、もう、あのー スーパーシティ、スマートシティの取り組み、あの、 どんどん行われてるところだと思うんですけど まさにあの、ちゃんとみんなの声聞いてるって事は あの企業さんですとか、開発される皆さん方に、あの注意頂きたい というか、思っていただきたい点だなという風に思います。 (北川)大島さん、ありがとうございました。 それでは、金谷さん、お願いします。 (金谷)はい。そうですね。あのー、本当に片山さんのような方から 直接、こう示していただくとか、あるいは顧客に障害をお持ちの方から 言われるような課題だったりを技術者に対して交換をするとか こうちょっと話すだけでも、なんか、こう、お互い なんで世の中のこれ、こうなっているんやろう?とか もっと、なんでこうならんのやろうか?みたいなところのほうが お互いちょっと話すだけでも、多様性を受け入れるような スマートシティスーパーシティになっていくんじゃないかな って思いますし、なかなかそういう機会も少ないかなとは思うんですけど 今回のこの祭典だったり、あるいはアイデアソン・ハッカソン、 おそらく、今後も開催されると思いますので、私も是非出て 今後、参加したいと思いますし、これを聞いてくださっている方 興味ある方は是非ですね、参加していただいて理解を深めていただく っていうのが、一番いいんじゃないかなとも思います。 (北川)金谷さん、ありがとうございましたございます。 それでは、片山さんお願いします。 (北川)以上で、Web・AI ・IoTでつくるスーパーシティ -障害者とつくる-のセッションを終了します。 皆さま、ありがとうございました!