SunnyBank 総合字幕リスト 字幕総数 102 本編の長さ(およそ) 00:09 印刷日付: 2021/05/18 16:43:24 (伊敷)それでは 「多様な人の声を アクセシビリティ改善に生かす」というタイトルで サニーバンクのアクセシビリティ診断の ご紹介をさせていただきたいと思います。 まずは私の自己紹介からしたいと思います。 サニーバンクでアドバイザーをしております 伊敷政英といいます。よろしくお願いします。 私は先天性の視覚障害を持っています。 ずっと四十数年 弱視として生活をしてきていましたが 昨年の今ごろから ほぼ全盲という状態になっています。 アクセシビリティの仕事は もう17〜18年やってきてまして サニーバンクの仕事は2019年から しております。 それ以外には ウェブアクセシビリティ基盤委員会 という所で委員をしています。 まず サニーバンクについて 簡単にご紹介をしたいと思いますが サニーバンクは 障害者専門の クラウドソーシングサービスというものです。 2018年8月にサービスを開始しておりまして 2021年4月現在で 3920人の会員さんがいらっしゃいます。 主な業務としては 今日 ご紹介するアクセシビリティ診断。 それから ライティングですね。記事の執筆。 それから リモートアシストという 視覚障害者向けの支援するサービスがありますが このサポーター業務などをさせていただいております。 では サニーバンクの ウェブアクセシビリティ診断について ご紹介していきます。 サニーバンクのアクセシビリティ診断では 3つのレイヤーでメニューを構成しています。 まずはウェブアクセシビリティ基礎診断 このあと ご紹介していきます。 それから ソースレベルでの アクセシビリティの診断というのも準備しています。 そして JIS X 8341-3に基づく試験という 3つのレイヤーがあります。 サニーバンクのウェブアクセシビリティ基礎診断について ご紹介をします。 お客さまから ご依頼のあったウェブサイトを 障害のあるワーカーさんに 普段と同じ環境で また 同じような使い方で使っていただいて アクセシビリティ上の問題点や よい点を レポートしていただくと。 最後に報告書として納品するというものです。 サニーバンクの特徴としては 視覚障害のあるワーカーだけではなくて 聴覚障害や手が不自由なワーカーの方 精神障害や発達障害などのあるワーカーにも 意見を聞いて チェックをしていただくというのが特徴です。 ただ 障害のあるワーカーであれば 誰でもいいというわけではありませんので 実際に お仕事を始めていただく前に 必ずアクセシビリティ講習会というのを 受講していただいています。 私が講師をしてまして 座学と演習 併せて3時間程度 講習会を事前に受講していただくようにしています。 ウェブアクセシビリティ基礎診断 これまでの実績について お話をします。 昨年の秋ごろから今年の2月まで 担当させていただきました 「THEATER for ALL」というウェブサイトの 立ち上げの段階でのアクセシビリティのお仕事です。 「THEATER for ALL」というのは ダンスや演劇 それから 映画などの アクセシブルにした動画を 配信するというプラットフォームのサービスです。 主な業務内容としては ワイヤーフレーム デザインカンプ テストサイトの それぞれにおいて アクセシビリティのチェックをさせていただきました。 特に デザインカンプとテストサイトについては 実際に ワーカーさんに見ていただいて 使ってもらって チェックをしています。 それから ロゴやキーカラー チラシなどについても レビューをさせていただいています。 それから このサービスを立ち上げるにあたって Vimeoやアメブロ それから noteといった 外部のサービスを使っていますが これらのアクセシビリティについても 確認をしています。 そして サービス全体の在り方についてですね。 例えば 「THEATER for ALL」という 名前についてですとか 有料で動画を配信することについてですとか そういった そもそものサービスの 在り方についての不安をご相談いただいて 一緒に相談に乗るというふうなお仕事を させていただきました。 2月5日にサービスがスタートしていますが その後も継続的にサポートさせていただいております。 実際にチェックをしていく中で いろんな障害のあるワーカーに意見を聞いていますので 時々 矛盾する意見も出てきます。 弱視のワーカーからは 「コントラストを上げてほしい」という意見が出る一方で 発達障害があって 視覚過敏のあるワーカーさんからは 白と黒みたいな はっきりした色だと ちょっと つらくて困るということで コントラストの調整をさせていただきました。 それから 手に障害のあるワーカーと 発達障害のあるワーカーから ページが長くなったときに 途中でページの先頭へ戻る機能がないのが 不便だという意見が出ていました。 これについては スクリーンリーダーユーザーへの アクセシビリティを考えると ページの右下などに 常に浮遊しているトップへ戻るボタンを 実装するというのは なかなか難しいので 我々からは 見出し(h2)の直前に ページの先頭へ戻るというリンクを 設置しては どうかというご提案を させていただきました。 ここまでは主にウェブサイトに関するお話を させていただいてきましたが 最近では アプリや製品などについての ご相談も受けております。 それから ここ1年ぐらい コロナの影響で あまりできていませんが ハード面でのバリアフリー診断などについても 今日 ご参加の皆さん方と一緒にお仕事できたら うれしいなと思っております。 サニーバンクでは 多様なユーザーの声を アクセシビリティ改善に 生かしてほしいと考えております。 それによって いろんな豊かな気づきがあると思います。 実際に よく聞く声として 「誰に相談したらいいか分からない」と。 「どこに相談したらいいか分からない」という声が よく聞かれます。 そんなときは是非 サニーバンクに聞いてください。 サニーバンクでは 昨年の秋から ウェブアクセシビリティ座談会という記事の 連載をさせていただいております。 私を含めて4人のメンバーで アクセシビリティの考え方や 「どうやって実現したらいいかな」というのを わいわいとお話をしていますので 是非 お読みいただけたらと思います。 サニーバンクでは 会員さんを募集しております。 業務委託という形を取っていますので 出社時間とか出勤ということは あまり気にしなくて大丈夫です。 好きな時間に 好きな場所で お仕事をしていただけます。 それから サニーバンクという名前にも 含まれていると思うのですが 「障害者だからこそ わかること」 あるいは 「障害者だからこそできること」に注目をして お仕事していただけたらと思うんですね。 「特殊なスキルが必要なのかな」とか 「いっぱい訓練しなきゃいけないのかな」とか あまり気構えずに 気楽に応募していただけたらと思います。 お仕事も募集しております。 最後になりますが サニーバンクへのお問い合わせについては 右下にQRコードを貼っておりますので まずはウェブサイトから お問い合わせいただけたらと思います。 それから TwitterとFacebookもやっておりますので 是非 こちらもフォローいただけたら うれしいです。 ということで サニーバンク アクセシビリティ診断の ご紹介は以上とさせていただきます。 ありがとうございました。